2013年8月27日火曜日

仏教の授業 梅原猛

法然の授業

善導 唐代の僧 願わくばもろもろの衆生とともに安楽国に往生せんことを
善導の思想 ⇒ 法然 ⇒ 椎尾辯匡(共生の思想) ⇒ 梅原
草木国土悉皆成仏  法華一乗
あの世への行き方 西方指南抄(親鸞)
民衆の仏教へ
思想的大革命 たったひとりの血を流すこともなく
土佐への流刑(実際は讃岐)
父親の暗殺 母親も恐らく一緒に   15歳の時  心の闇
秦氏  漆間(父方)
     錦織(母方)  職能の民
伝記では母親のことが語られることはほとんどないが法然の思想背景に母親との強い結びつきが重要だ
悪の自覚
悪人である父母 それを継ぐ自分をも救うことのできる教えを求めた
観想念仏に異を唱えた  口称念仏
阿弥陀仏はすべての人が極楽浄土に往生する教えを説いたはず
43歳にして叡山を下りた
大原問答
選択本願集   どうしたら人間は仏になれるか

一切衆生を平等に往生せしむ
二種廻向 徃相廻向  還相(げんそう)廻向  親鸞によって明文化
利他の人生  布施(財施、法施、無畏施)
人生 布施行そのもの

親鸞の授業
親鸞上人正明伝
親鸞始記



一遍上人の授業


共生(ともいき)の授業
草木国土悉皆成仏
ともいきのく木虫鳥なごみして いかにめぐみとみほとけはのる
ひといきもくさきのいきとともなれは こもにさながらあめつちひろし
天台本覚思想
衆生  人間、動物、植物、国土   鉱物や自然現象まで含む
神道 自然崇拝の宗教
縄文文化  狩猟採集文化
 翡翠…植物 勾玉…動物
能  シテ 人間のほか動物、妖怪、松や桜や柳の霊、雪、鉱物までも 
天地自然の現象はそのものが歌  和歌
西洋 デカルト ヘーゲル  我 ⇔ 自然  法則 制御 科学技術文明
   ショーペンハウエル  盲目の意志 生存本能に基づく欲望
   ニーチェ 意志の絶対肯定
   ハイデガー 戦前 実存 人間 自らの死を自覚できる
           戦後 存在 言葉 存在の家
西洋哲学 人間中心主義から踏み出せない
 源流をギリシャやイスラエルに置いている
しかし大元はエジプトやメソポタミアにあるはず
エジプト 偉大なる農業国家
   太陽の神 ラー
   水の女神 イシス
人類は文明を、狩猟採集文明の過去にまでさかのぼって考察する必要有り
でなければ環境破壊という現代文明の危機は解決されない

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